“アムステルダムの旧市街を歩くと、時より目にするのが、ブラウンカフェ。裏路地の片隅に、こじんまりとたたずむ。しかし中に入ってみると、その何ともいえない独特の空気に息をのむ………………。
伝説によると、13世紀にアムステル川の下流に流れ着いた最初の住人2人は、儲かるビジネスとして考えだした物が、ホントか否か?、ブラウンカフェだったとか。17世紀はオランダにおける黄金期。たくさんの船乗りたちが海外に出ていった。そして命がけで帰ってきた男たちが、旅先の土産話とともに、オランダ・ジン”ジェネーバ”を、ブラウンカフェにて楽しんだのである。そして当時、輸入品の中で重要な役割を果たしたのが、たばこ。愛煙家たちが、ジェネーバとともに、たばこを吹かした。その煙から出るニコチンが、ブラウンカフェ内の調度品に歳月とともにしみ込み、現在のような、黒光りの調度品を生み出したのである。これが、ブラウンカフェと呼ばれるゆえんである。
ブラウンカフェには、ジェネーバを醸造し、ジェネーバを中心に出す、プルーフローカル。ジェネーバのほかに、ビールやそれ以外のお酒、ソフトドリンクまで出してくれるブラウンカフェまで様々。しかしながら、どこも独特の雰囲気と味を出している。今でも、ブラウンカフェは地元の人たちに人気。くだらない話にいつまでも盛り上がる人たちがいれば、片隅で、ゆっくりとクラントと呼ばれる新聞に目を傾ける人、様々である。徹底的な個性主義であるオランダ人ならではの雰囲気。船乗りたちによって築き上げられた、ブラウンカフェ。400年以上の歴史を誇りながらも、今でも人々に愛され続けています。そんなブラウンカフェ。あなたも、船乗り男たちの生き様、感じてみませんか?
オランダ・アムステルダム・クラブでは、一人ではちょっとは入りづらいなー?でもいってみたい!という皆様 のために、ブラウンカフェを含めたウォーキングツアーをご用意しています。旧市街の裏路地を歩き、ブラウンカフェにちょっと立ち寄り楽しく乾杯!詳しく は、ウォーキングツアーのコーナーをご覧ください。